- 【飲食店をグロースハックする!9つの事例から導くグロースハッカーの役目】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例1:既存のペルソナデザインを捨てユーザーの声だけを形にしてみた〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例2:券売機の講座入れ替えによるユーザーの好みを反映させたUX〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例3:お店のコンセプトをそのまま検索に反映し顧客との距離を縮めた〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例4:インスタグラムの投稿からお店が求められる投稿を導き出した〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例5:ユーザーが求める情報をどこに置くか?実はインスタストーリーがベストだった件〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例6:地域×業態の2ワードで露出するために使えるのがグルメメディアエバデリの記事だった〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例7:グルメサイトのプランアップは顧客獲得単価があがるだけ〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例8:お店に行きたい、むしろ行かなければならない理由を作る〜】
- 【飲食店をグロースハック!〜成功事例9:売りたい商品の最高の見せ方はペルソナデザインと合うインフルエンサーの起用〜】
- 【最後に】
【飲食店をグロースハックする!9つの事例から導くグロースハッカーの役目】
お店や商品、サービスそのものは作って終わりではありません。あるコンセプト、明確な目的をもってスタートしてはずです。目が出ないことも多々あります。が、そこで終わらずなぜうまくいかなかったかを把握するために、ペルソナデザインやコンセプト決め、目標制定などがの指標が必要になるわけです。その指標との差異、誤差を縮めていくのが『グロースハック』することであり、『グロースハッカー』の約目です。
飲食店をグロースハックすることは決して金銭的コストが大きくかかるものではありません。むしろローコストです。現在利用しているWEBサイトデータ、グルメサイトデータ、SNSのデータにはユーザーが求めるものの答えがあります。もっとわかりやすく言えばPOSレジを導入している店舗であればABC分析することです。
店舗側が意図した商品構成比になっているかいないか?簡単にデータ抽出することができますね。実店舗でのデータ分析は今回は少しだけ触れ、主にWEB周りに関することで、グロースハックできた事例を紹介していきます。
なぜWEBのみの話をするのか?を簡単に説明すれば飲食店が一番ないがしろにしてきた分野であり、担当者すら作らない文化が未だにあるからです。
あなたのお店に来店するお客様の半分はWEBを介して来店しているという仮設(指標)ををもってぜひあなたのお店をグロースハックしてください。
それでは参りましょう!【飲食店をグロースハックする!9つの事例から導くグロースハッカーの役目】です。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例1:既存のペルソナデザインを捨てユーザーの声だけを形にしてみた〜】
これはお惣菜店のコンサル時代の話です。
かなりカテゴリに特化した、常食とは程遠惣菜業態の話です。対象の商品と既存のお客様を結びつけることが非常に大変でした。求められていなければただの押し売りですからね。まずはその商品を売ることから始めませんでした。
来店頻度の高い顧客からのヒアリングとレジデータのみを使用し、なんとか立ち寄ってもらえる仕組みを先に作りました。問題はこのあとです。いかに売りたい商品に手を伸ばしてもらうかでした。
対象商品構成比は低めに設定し、、、
2.レア感
3.争奪戦
4.スペシャル感
の演出をしました。まぁ完売しますよね。
つまりお店に来店いただくきっかけを作れれば自ずと売れるぐらい数ですし、押し付け感も出ません。そこからまた顧客ヒアリング、レジデータを元に対象商品のシェアを上げていきました。
この事例での指標(ノーススター:north star→北極星の意、目標やゴールの例え)は対象商品の売上シェアを上げることでしたが、対象商品の売上シェアが上がる前に二桁成長していました。売上の少ないことから見ればほぼ300%の成長を遂げました。ノーススターは決して売上アップではなかったんです。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例2:券売機の講座入れ替えによるユーザーの好みを反映させたUX〜】
こちらはとあるチェーン店の話です。
都心から地方、ロードサイドと、条件のフリ幅大きい業態でした。しかしながら取り扱う商品はほぼ変わらず。もちろん本部側でデータを取るために券売機ボタンレイアウトは一律。
どう考えても結果出ませんよね。
都心で食べる時間、地方で食べる時間、ロードサイド店舗利用者の目的はバラバラです。そもそもユーザーの目的に合っていないサービス提供と言えます。施した策は簡単です。
券売機データから都心、地方、ロードサイドそれぞれのデータを割り出し好まれる商品を主とした券売構成に変えてしまっただけです。
そのデータを元にシフトもオペレーションも組み直しました。この事例ではまずBEP(損益分岐点)を捉えることがノーススター(指標)だったわけですが3ヶ月足らずで利益率改善で社内表彰までされてしまいました。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例3:お店のコンセプトをそのまま検索に反映し顧客との距離を縮めた〜】
こちらはWEBの話、Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)での成功事例です。Googleトレンドという人気の検索キーワードを調べることができるGoogleのサービスがあります。比較的長い期間トレンドにあるキーワードでクライアント様のお店のコンセプトにぴったりのものを発見しました。
となればライター、マーケターとしては話が早く、Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)ページおよび関連ページにそのキーワードしっかりと盛り込みGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)ページのリスティング順位を上げてしまおうと思ったわけです。短期的なキーワードなら取りにいきませんでした。
こちらは2ヶ月かからずGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)のPV,グルメサイトのPVそして予約増という結果につながりました。指標はもちろんそのトレンドキーワードでの露出を増やすことです。結果として予約が増えました。ノーススターという言葉を使ったのには実は意味があります(決して格好つけたわけではありません)。
星は曇ると見えませんね。毎日晴れるわけでもありません。つまり予約獲得という大きな指標を作ってしまうとブレてしまうんですよ。この場合キーワードでの露出が目的でしたが、予約を目的にしていたらうまく行かなかった理由は1つ、予約が取れないことでチャンスを見逃してしまっていた可能性があったということです。
閲覧数が上がれば自ずと予約獲得に繋がります。いままであなたのお店を探しても見つけることができなかったユーザーに届くことになるのですから。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例4:インスタグラムの投稿からお店が求められる投稿を導き出した〜】
これはインスタグラムを始めたばかりのクライアント様の事例です。
始めのうちは何ふり構わず良かれと思った画像をただ投稿していただけでした。これは完全に押し付けです。見たユーザーがいいな!と思った時点で初めて成立するのがインスタグラムの飲食店アカウントです。
しかしながら運用し始めはユーザー目線にはなかなか慣れないものです。飲食店運営も同じですよね?
飲食店がアップできる投稿の種類は大きく分けて以下の通りです。
2.店内画像
3.店外画像
4.料理画像
5.スタッフ画像
6.お客様画像
7.告知画像
8.空席情報
もうこのどれかしかないと思ってます。とにかくひたすら上記投稿を極力同じ条件で(時間帯、ハッシュタグ等)アップし続け傾向を掴みます。それからインスタ投稿デザインを作るわけですね。順番を間違えるといつまで経っても無駄な1投稿(電話も予約も取れない、プロフィールにすら飛んでもらえない投稿)になるわけです。
この事例でのノーススターはインプレッション(閲覧数)を伸ばす投稿を探し当てることでした。傾向を掴んだ頃には各投稿から数件のプロフィール閲覧、電話や地図を表示する等のコンバージョンが得られたわけです。
今回も同じく目的をコンバージョンにしていたら必ず途中で諦めてしまいます。実際にそういったアカウントはたくさん見てきました。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例5:ユーザーが求める情報をどこに置くか?実はインスタストーリーがベストだった件〜】
こちらもインスタグラムの成功事例です。
ある程度予約獲得ができるお店の話です。後数席で満席にできる!とういう状況が長く続いていたようです。そのぐらいの人気店ならば、ユーザーが求める情報はほぼ決まっていると判断しました。
2.知りたい情報→商品について、空席情報
以上のことからよりインスタグラムフォロワーに問いかけることができるストーリー機能を使う提案をしました。アップする内容は上記2つ、商品について、空席情報についての2つのみです。
始めのうちは2通りアップしていたのでやはり興味が分散してしまう感が否めませんでしたがストーリーのインサイトを徹底的に追いかけ、インスタグラムのストーリーは空席情報のアップのみに絞りました。読みは的中で当日の滑り込み予約が獲得できるようになりました。
この事例では隙間予約を取ることがノーススターでした。その場合適したストーリーは商品なのか空席情報なのかをA/Bテストしたことになりますね。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例6:地域×業態の2ワードで露出するために使えるのがグルメメディアエバデリの記事だった〜】
こちらはGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)ページを特定の検索キーワードで上方に押しやることが目的でした。
地域×業態の2ワードでの上位表示は至難の業です。なぜなら必然的に競合だらけだからです。
例えば新宿×焼肉という最もよく検索されるキーワードを例に取ります。
画像のようにGoogleは検索キーワードに対しておすすめの、ユーザーのためになるであろう情報を提供してきます。この上位3店舗に入ることが至難の業なんですが,次の画像のように1ページ目に表示させること,マップにあなたのお店のピンを表示させることはそう難しくないことがわかりました。
条件についてはここでは触れませんが、弊社オウンドメディアエバデリを使うことで実現できます。
ある程度のサイト運営年数、サイト評価を獲得しないと実現しませんがいつの間にかエバデリがそういうサイトに変貌を遂げていたことを嬉しく思います、余談でした。
コスメブロガーが飲食店について書いた記事
仮に同じ内容だった場合、Googleはどちらを上位に表示させるかといえばもちろんグルメサイトです。これはGoogle がEAT(専門性(Expertise); (Authoritativeness); 信頼性(Trustworthness))というものを大事にするからなんです。
地域×業態のキーワードで表示される検索結果の5ページ目までにエバデリの記事が表示されていればこの効果を得ることができます。
この事例のノーススターは地域×業態の検索結果にエバデリの記事を表示させることでしたが、さらにGoogleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)ページを上位表示させることができ、電話や予約獲得に至るまでになりました。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例7:グルメサイトのプランアップは顧客獲得単価があがるだけ〜】
ユーザーが行く価値を感じるお店に行くように、飲食店も掲載する価値のあるグルメサイトに広告費、掲載費を払うべきだと考えます。果たしてこのご時世ののグルメサイト掲載、およびグルメサイト掲載のプランアップは必要なのでしょうか?グルメサイトの費用対効果については以下の記事を参考にしてください。
グルメサイトの費用対効果を丸裸に!Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)&インスタグラム集客と徹底比較
見ていただくとわかるのですが、総閲覧数が減っているグルメサイトでのプランアップは決して有効ではありません。もちろんプランアップすればサイト内での露出が増え閲覧数は上がります。しかしながら同様に1閲覧数獲得する単価も上がるんですよ。この事象に気づかない飲食店様は実に多いです。私が社長ならお金の垂れ流しだと判断してしまいます。
上記記事を呼んで実際にグルメサイトの費用対効果を丸裸にしてみてください。コストをかけずに適切なサービスを提供することに繋げるのがグロースハッカーのロール(役割)ですから事例として紹介致しました。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例8:お店に行きたい、むしろ行かなければならない理由を作る〜】
こちらは主にSNSで有効な手段です。グルメサイトであなたのお店を見つけたユーザーとSNSであなたのお店をフォローしているユーザー、どちらが来店見込みの高いあ顧客かと言えばもちろんSNSでをフォローしているユーザーですね。
ただ、弊社統計としてはSNSでが来店動機になるユーザーはむしろフォロワーではない、未フォローユーザーのシェアが一番高いという結果が出ています。
しかしながらあなたのお店から何かを感じ取りあなたのアカウントをフォローするに至ったわけですからフォロワーを対象とした投稿をしてみてもいいのではないかと考えました。
至ってシンプルに数量限定をうたった投稿です。
特に安売りをする必要もありません。その日しか食べることができないもの、提供うすうに限りがあることで希少性を出せばいいだけです。おそらく毎日やっても効果が薄くなりそうな感じはしますが旬のメニューは一度すべてこの希少性をうたった投稿にしてみるのがいいかと思います。
弊社クライアント様もこれでインスタからの来店を獲得しています。完全にユーザーの心をハックしてしまうということですね。
【飲食店をグロースハック!〜成功事例9:売りたい商品の最高の見せ方はペルソナデザインと合うインフルエンサーの起用〜】
これは看板商品があるお店の手法ですね、効果が一番出るのは。
そもそもお店がターゲットにしている顧客層(ペルソナデザイン)はあるかと思います。そんなユーザーがSNSやブログであなたのお店についてたくさん発信してくれていればもちろんこんなことはしなくてもいいかもしれませんね。
いわゆる口コミ投稿を擬似的に行ってしまうのがインフルエンサーを起用したマーケティングです。
インフルエンサーマーケティングについては下記の記事を参照してください。
ここで大事なのはあなたのお店のペルソナデザインと親和性の高い、むしろ合致しているインフルエンサーを起用することです。インフルエンサーをフォローしているユーザーを顧客にできればこれが本当のマーケット開拓であったり新規顧客開拓なのかもしれません。
弊社クライアント様でもインフルエンサーマーケティング導入してから、予約獲得にはほぼ苦労してませんし定期的に起用していくことで恒常的に予約獲得をされてます。
この事例では、売りたい対象商品の見せ方はグルメサイトではなく、SNSでもなくユーザー投稿が効果的なのではないかという仮設を元に、インフルエンサーを起用して見せ方がうまくいった例です。結果として予約獲得に繋がっています。
【最後に】
日々飲食店経営、飲食店運営に従事していると目先の結果を求められがちです。しかしながらその過程で大事なことを見失ってしまうものです。本来見なければならないこと、気づかなければならないことに反応できれば結果は自ずとついてきます。本来はそこへ導けるように上司やトレーナーが動くべきです。これもある意味ではグロースハックすることと同じです。
ユーザーのリアルな声(できればヒアリングとデータ)をあなたのお店に、商品に、そしてサービスにフィードバックして顧客を獲得していきましょう。それができたらあなたも立派なグロースハッカーです!
FC REAL CONSULTING TOKYOがあなたのお店のグロースハッカーになります!ぜひ下記よりご相談ください。